【L計画関連報告書】
1991年5月6日
変異について
概要:L計画第1 概要:L計画第1段階における成功例達15人の適合者達(以下ライカンと呼称)におけるアルキル化薬による変異誘発剤の投薬実験により明らかになった形質。ライカン達はC.E.S細胞の効果により身体に傷を負った際常人の10倍ほどの速度での治癒や毒物に対する耐性など生命体として高いポテンシャルを誇っているが、唯一この均衡を崩す事例が存在した。通常第一世代ライカンはハイイロオオカミの形質を尖った耳と鋭い牙程度しか確認できず獣としての形質をほぼ持たないのだが変異誘発剤を投与する事でその均衡を崩し獣の形質をさらに顕在化させることに成功した。この現象を変異と呼称され体毛の増加、筋肉量の飛躍的な増加並びに肥大などが確認された。

またこの変異には段階のような物が存在し、Lvを1~3に定義している。Lv1変異は通常状態を指しLv2は通常ライカンに見られた変異誘発剤投与による変異であり筋肉肥大、体毛の増加、歯列の肉食獣化、鼻腔の発達、耳の獣化などが確認された。Lv3は所謂C.E.S細胞への適合率が関係しているのか15体の内わずか3体のみに確認された変異であり、骨格レベルでの変異が起こり頭蓋骨は完全にオオカミの物へと変貌を遂げ上半身は肩から腕にかけての筋肉量が増加し巨大化、下半身からは尾骨の急速成長により尾が生え脚は特に変異が見られ獣特有の逆関節構造へと変貌を遂げたのが確認された。しかしこれら変異は長時間続かず誘発剤の量にもよるが精々3時間程で完全に体内で分解され元の姿へと戻る事が確認されている。

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